引越しの形態

引き取り見積もりの依頼があった。50過ぎの主婦だ。32インチの大型テレビに食器棚、整理ダンス、リビングボードなど。家具類は10年は使っているとはいえ、大変コンディションがいい。質も高いものだった。他にもいろいろあった。
引き取れるものは全てとも言った。
全容を聞いてから、その中年の女性に尋ねた。
「引越しだそうですが、どちらへ?いいものが多い。持って行かれたらどうですか」
「秋田なんです・・・・・。運送屋で見積もってもらったら、60万かかると言われました」
よく働きそうなその女性はふっ、とため息をついた。
「それで、うちに売ろうと・・・・」
「そう、秋田であらためて必要なものを買ったほうが・・・・ね」
不用なものだけでなく必要なものもこの際片付けていこうということか。
最近こういう引越しが増えてきた。
「来る時は会社が費用を払ってくれたのに・・・・」と少しぐちった。
どうやら会社のリストラにあったようだ。
「ブラジル人は雇うのにね」
「・・・きっと、ブラジル人の方が給与が安いからじゃないですか」
「いや、変わらないよ。噂だけど、政府から補助金がでるらしのよ、外国人を雇うと」
企業も利益を確保するため人件費の安い(たぶん)外国人を雇い、まだ働ける日本人がはみ出る。この現実を目の前して他人事ながら気が重くなる。
見積もって価格を提示した。その女性は家具や雑貨類の買取り価格に納得した様子だったが、ただ一つ問題があった。32インチのブラウン管テレビだ。
数年後の地上波デジタル化とリサイクル法の影響で、大きいほど値がつかない。年式によっては処分代がかかりますと言ってお断りすることもしばしばだ。
そのあたりのテレビ事情を説明した時、ちょっと驚いた顔をした。
テレビが一番高く売れると思っていたようだ。
「30万もしたのよ。お父さんがテレビを一番気にしていたし」
お客さんの期待と実際の買取り価格がもっとも乖離するのがこんなケースだ。
今では32インチの液晶テレビが10万円余りで買える。電気製品の進歩は早く価格の変化も激しい。
「明日電話をしますから、それまでお父さんと相談しておいてください」と帰った。
翌日、テレビは知り合いにあげることにしましたと電話があり、それ以外の家財を引き取ることになった。
賢明である。
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- [2007/11/12 08:54]
- 買取り・引取り まんだら模様 |
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コメント
う〜ん
重いお話ですね。
ボクも今日、重い話を聞きました。
暗い気分でハンドルを握っていたら、
白バイさんに信号無視で検挙されました。
人生の運転も慎重にしなくては。
ボクも今日、重い話を聞きました。
暗い気分でハンドルを握っていたら、
白バイさんに信号無視で検挙されました。
人生の運転も慎重にしなくては。
笑えない話でした。
コメントありがとうございます。
白バイに検挙?自転車男さんがですか。
それは災難でしたね。
運転は慎重に、人生は大胆に、じゃあないんですか(笑)
白バイに検挙?自転車男さんがですか。
それは災難でしたね。
運転は慎重に、人生は大胆に、じゃあないんですか(笑)
引越しって
引越しって大変ですね。荷物を秋田まで運ぶより処分したほうが安くつくと言う事でしょうか。リストラとは、厳しいですね。最近私の知り合いのご主人が夜勤をするようになり、大変と言ってました。会社の状況が悪くなり、夜勤か海外勤務の選択だったと。家族は海外勤務にして欲しかった、とこちらも笑えない話しですね。
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