さきたま古墳群を歩く(2)

| 「さきたま史跡の博物館」は瓦塚古墳の脇にあった。 |
| まずは古墳群の全体像を描く15分くらいのDVDを見る。 |
| さっき歩いて回ったエリアが空から写し出される。空からだと前方後円墳の形がきれいに見える。これだけの大きな古墳だ、相当な権力者のお墓と思われる。 |
| 博物館はこじんまりとはしていたが、きれいに整備されていた。 |
出土したはにわがたくさんガラスケースの中に陳列されている。 |
| そして国宝「金錯銘(きんさくめい)鉄剣」に近づき凝視する。 |
| 5世紀頃に作られたものという。 |
| 古代が現代の空間に存在している不思議。わくわくする。 |
| この鉄剣が注目を浴びてきたのは115の文字が刻まれていることだ。 |
| その銘文は簡単にいうと、 |
| 「ワカタケル大王(雄略天皇か)に仕えてきた先祖代々親衛隊長である私は大王が天下を治めるのお助けした由緒を記す」 |
| と書いてあるらしい。 |
| すべて漢字であるし、長々と書かれた八代の系譜の名前が見事にわかりにくい。 |
| 人の名前にも必ず意味があると思うが、古代人の名前は全て当て字でその文字からは意味は読み取れない。 |
| その一人の名前を書くと「多加披次獲居(たかひしわけ)」。 |
| 他の名前も現代人から見ると変てこな名前ばかりである。 |
| ひょっとしたら、人名の変遷と時代の歴史的変化は関係があるのではないか。そんな研究をしている人もいるかも知れない。 |
| ボランティアのおじさんの説明に興味深いことがあった。 |
| 「ここの稲荷山古墳で、鉄剣の持ち主と思われる人物が他の副 |
| 葬品に囲まれて埋葬されていたんですが・・・・」 |
| 「その場所は古墳の中心ではなく、中心を外れた所からでした」 |
| この稲荷山古墳のぬしは鉄剣の人物ではなく別にいるというのである。ここに眠る方はどんな人物だろうか。 |
| 大和政権との関係はどうなのか。 |
| 「その人物はわかっているのですか・・・」 |
| 「いいえ、今のところ全くわかっていません」 |
| 「埋葬者の特定されているものは全国にもまだないんですよ」 |
| 近畿地方の有名古墳の主もほとんど推定の域から出ていないと言う。 |
| 「えっ、ほんと。堺の仁徳天皇陵は?」 |
| 「ずっと、そういわれてきましたが、考古学的には確定していませ |
ん」 |
| そういえば、仁徳天皇陵は最近は大仙古墳と表記されることが多い。 |
| 考古学も新しい発見があったりいろいろ伸展をみせているのに、古墳に誰が埋葬されているかに関してはなぜか歯切れが悪い。 |
| 学芸員のOBらしき方はこう続けた。 |
| 「いやあ、最近はなかなか掘らしてくれないんですよ」 |
| 「発掘すれば、有力な史料はかなりでるはずですが・・・・」 |
| 素人の私は質問に遠慮を知らない。 |
| 「天皇の墓といわれている古墳は、宮内庁なんかの圧力ですか」 |
| その方は、それには答えず、 |
| 「重要な文化財は保護する必要もありますし、・・・」 |
| 「まあ、遺跡を破壊せずに発掘する技術ができたら、話は変わっ |
| てくるんですがねえ・・・」 |
| 古墳は死者を祀ってある神聖な場所であるが、心ない者の副葬品をねらった盗掘もあろう。 |
| 知らない間に道路になってしまったり削られていたりして、長い間にはいろいろあるようである |
さきたまの丸墓山古墳は、戦国時代には石田三成の本陣としても |
| 利用されたという。 |
| 無礼者!であるが、その「今」に生きるものにとっては古墳とはそん |
| なものである。 |
| 遺跡を後世に残していくことは大変なことである。 |
| 現在、さきたま古墳群の整備・管理はよくなされていると思う。 |
| 歴史ファンとしては、保護と同時に「丁寧な発掘」で新たな発見を期待したいところである。 |
さらに次回に続く。 |
- [2008/06/15 09:01]
- こんな話題もあり、です |
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コメント
マップさん、新しい記事をになりましたね。
私は高松塚古墳、石舞台古墳などに行ったことがあります。
全国の古墳は誰が埋葬されたか全く解明されていないとは知りませんでした。
いつ頃わかるのでしょうか。
私は高松塚古墳、石舞台古墳などに行ったことがあります。
全国の古墳は誰が埋葬されたか全く解明されていないとは知りませんでした。
いつ頃わかるのでしょうか。
チックタックさんへ
コメントありがとうございます。
リサイクルショップの四方山話が、
古墳の話で止ってしまいました(笑)
歴史は時空を越えた「人間の生き方」
です。興味は尽きません。
リサイクルショップの四方山話が、
古墳の話で止ってしまいました(笑)
歴史は時空を越えた「人間の生き方」
です。興味は尽きません。
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