さきたま古墳群を歩く(1) 

08.6sakitama 035

埼玉県のさきたま古墳群に行ってきた。

このさきたま古墳群の一つ、稲荷山古墳から金文字が象嵌された鉄剣

が出土して30年以上が経つ。新聞などで大きく報道され、それ以来私は

関心をいだいていた。

近畿地方を中心に散在する多くの歴史的遺跡は比較的なじみがある。
しかし、関東にこれだけ大規模な古墳群があることは知らなかった。
一度は見ておきたいという想いを持ちながら、日常の忙しさにそれを忘

れていった。

最近、TVで「日本史ミステリー」という番組があった。見た方も多いだろ
う。「大和政権をしのぐ日本王国が関東にあった」というテレビ番組らし
い非常に刺激的なタイトルである。なるほど、こんな見方もあったか。
私の潜在していた関心を強く喚起したのが、この番組だった。
東京までは縁があり大体はわかるのだが、その向こうとなると途端に地
理があやふやとなる。しかし、地図が一枚あればどこにでも行ける。
私がmapと呼ばれる所以でもある。
 
その日は一日雨であった。
ほとんどひと気のない静かな古墳群を歩く。長さが100m前後の古墳が
9基ある。待望の地に来れた喜びと古墳の持つ気味の悪さが交差する。
丸墓山古墳から稲荷山古墳に向かう時、すこし向こうに東屋があった。
そこに白い人の影がちらちら見えた。側に柳の枝が風に揺れている。
周りに人ひとりっ子いない。古代人の幽霊か・・・・。
ゆっくりと近づく。
白い雨合羽を着た警官だった。脇に自転車があった。
私から声をかけた。
 「こんにちは。今日は少し寒いですねえ、6月だというのに・・・」
 「こんなところで何をしているのですか」
警官に尋問(?)してしまった。
 「いやあ、何ね、ここのパトロールを。今はちょっと時間調整・・・」
辺り一帯、古代の霊気を感じる。・・・というのは嘘である。しかし、

咲き始めた蓮の花と静けさがそう思わせるのに充分である。

今では天気のよい土日などは、家族連れなどが遊びに来る広大な公園

となっている。これはその警官の説明である。
歴史とは面白いものだ。人間の営みは脈々と続いてきた。
過去があって今があり、未来に繋がっていく。
未来のために歴史から学ぶことはけして少なくない。
「さきたま古墳群を世界遺産に!」という垂れ幕のかかった二子山古墳
を眺めていると、先ほどの白合羽の警官が自転車で追いかけてきた。

 「将軍塚古墳の入り口はぐるっと回って、あっちですよ!」

わざわざ親切にありがとう。

こんなふうに古墳を歩き回り、広大な古墳公園の一角にある「遺跡の博

物館」に足を向ける。

その博物館には、冒頭の国宝となっている「金錯銘(きんさくめい)鉄剣」

が展示されている。ほかにも史料がいろいろありそうだ。
さて、大和政権をしのぐ日本王国の謎は解けるか。

 

長くなりそうなので、次回に続く。

 

 




なるほどなと思えたら、それぞれひと押しお願いします。

コメント

mapさん、初めまして。
偶然ですが、私もTV「日本史ミステリー」を見ました。
興味深い番組でしたね。
私もさきたま古墳群に一度は出かけたいと思っています。
また、さきたま古墳群は世界遺産に登録されるのでしょうか。
次回の記事を楽しみにしています。

チックタクさんへ

コメントありがとうございます。

地元は「世界遺産」に!と盛り上がっているようです。
どうなるでしょうか。

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