先進ショッピングモールと「わくわく感」

先日近隣のエリアでイオンショッピングセンターがオープンした。
主要幹線道路などが渋滞。多くのお客で賑わったようだ。
しかし、世の中、、物で溢れている。家庭でも個人でも不足感はとくにない。給与も上がらない。
余計なものは買わない。個人消費は沈滞するはずである。
流通業はこのところずっと不況という辛苦を味わされている。
最新のショッピングモールなどを見ると、かなりアメリカナイズされている印象を受ける。
ロサンジェルス郊外のモールを歩いているような錯覚さえ覚える。
トイザラスがまだ日本に進出していない頃、私もカルフォルニアの流通業を見に行ったことがある。
日本の流通業が企業化しはじめた黎明期はアメリカに学んだ。とくにチェンストアはそうである。
アメリカの流通業を常に観察しながら日本流に発展してきた。
しかし、数十年の時間は磐石と思われていたものも変化させる。
巨大化したダイエーは没落し西友はウォルマートに株を100%取得された。
優良企業だったイトーヨーカドーも壁に当たっている。
当リサイクルショップのあるエリアでも2年前に巨大ホームセンターが出現し、前後して二つの中小ホームセンターが消えた。
店舗運営のシステムもかなり変化してきている。
販売時点管理POSというシステムが普及し、それもさらなる進化をしている。
商品がレジを通過する時「ピピッ」とバーコードを読ませるあれである。
レジを通過することにより販売傾向や在庫情報を集約し、それをEOSという発注システムにリンクさせる。さらにそれを物流センターとオンラインで結び、商品が動く。売れた分だけ発注されるというわけだ。企業規模や業態などにより段階や手法に多少の違いはあるが、大雑把にこんなところだろう。
商品を仕入れて販売するという、大昔から行われていたシンプルな行為は、今ではこんなに複雑なった。単純な商取引が企業化しさらに効率を求めて進化していく。ほとんど企業側の都合である。
店内は快適で整然と清潔、品揃えには隙ない。
しかし、私は最近のショッピングモールを歩いてもちっともわくわくしない。うきうきしない。
要る物を買ってさっさと帰ってきてしまう。
季節感を店頭に表現したり、楽しい雰囲気を作り出そうとしている努力は感じられる。
だが、ほんとうのわくわく感は底の浅い演出などで得られるものではない。
流通業の大手が効率を求めて進化していくのは歴史的必然かもしれない。
こんなシステム化された大手の対極にあるのが、流通業の末席に位置するリサイクルショップだ。
まさに原始的システムである。(いや、システムがない)
ある時期、リサイクルショップを企業化し拡大できないか、と考えてみた。
ブックオフのようにチェーン化に成功している例もある。これは書籍・CD・DVDなどとアイテムを絞っていて、作業のマニュアル化が可能だったからだ。
当リサイクルショップのように総合リサイクルショップというか「何でも来い」というタイプはどうか。
業務の多くはイレギュラーの連続でルーティンワークは少ない。
マニュアル化は非常に難しい。
企業化や拡大をめざし効率を求めていくと、必ず店は面白くなくなる。
中途半端な追従はいずれ、消えていった中小ホームセンターのような運命が待っている。
ほんの一部を除き、ほとんどのリサイクルショップは売り場100坪前後かそれ以下の零細規模だろう。リサイクルショップは小資本で始められるためか、乱立している。
しかし、すでに淘汰がはじまっているのだ。
唐突で申し訳ないが、韓国でもタイでもベトナムやバリでも、アジアの市場(いちば)に行くとなんであんなにわくわくするのだろう。これは個人的な嗜好だろうか。
昔の日本にもあった市場は、時代の変化にほとんど駆逐されてしまった。
私はノスタルジアでものを言っているわけではない。
当リサイクルショップでは7割くらいは新品を扱っているが、まぎれもないリサイクルショップの一形態である。私は密かにこの「わくわく感」がリサイクルショップの生命線ではないかと思っている。
なるほどなと思えたら、それぞれひと押しお願いします。

- [2008/04/11 09:09]
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