なぜか片寄る不思議

不思議に思うことがある。
とある暇な平日の午前中、100坪の店内にお客は2人しかいない。がらがらである。 パートさんと店内を整理するチャンスだ。土日はお客さんが多くそんなことはやっていられない。
タンスなど大型商品が売れたあとに倉庫から在庫の家具を運び入れたり、そのあたりのレイアウト変更したりする。また乱れた商品の陳列補正などをする。
そんな時、わずかしかいないお客さんが邪魔になることがある。お客さんが邪魔なんていうと、ちょっと失礼だが、そんなつもりではない。とにかく作業をしようとする場所にお客さんがいるのだ。
たった二人しかいないのに。お客さんが優先だから、作業を変えて違うエリアに行こうとすると、その人は同じ方向に移動し通路をふさぐ。
「・・・・・・・・」苦笑しながら少し離れて待つ。
私が陳列替えをしようとするそのあたりに、なぜか向こうからお客さんが寄ってくる。
作業ができない。
どのくらいがらがらかというと、中くらいのスーパーのレジから奥に向かって、右手奥の肉売り場の前に一人、左奥角の野菜売り場に一人、店内この二人しかいないというくらいの状態。
当然レジからは陳列台の影で誰も見えない。スーパーはたとえであるが感覚的にわかりやすいと思う。
これくらいがらがらなのに、人は片寄る。不思議である。
子供の頃の情景を思い出す。自転車の乗り始めの頃だ。
ふらふらとバランスを崩しながら自転車をこぐ。そして態勢を立て直す。
「いいぞ、その調子だ」
自分に言い聞かせて気持ちよく走る。
後ろから数人が走って来た。ジョギングか。気をつけて左に寄る。
人は無事に通り過ぎたが、突然少し向こうの左の電信柱が気になりだす。
「電信柱に当らぬように気をつけなけりゃ・・・」と思う。
うん、危ないよなあ。気をつけよう。
「あああ、あれえ・・・」
意識すればするほど、目の前に電信柱が迫ってくる。
気持ちは電信柱から離れようとしているのに、自転車が勝手に寄っていってしまうのだ。
危うくぶつかりそうになったが、なんとか通過。
「ふぅ〜、危なかった・・・」
あなたはこんな経験ありませんか。
店内の人の片寄りとは、なんか似ているようで違うような気もする。
しかし、どちらもなぜそうなるのかわからない。未だに不思議なのである。
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- [2007/11/20 07:49]
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